英語教育の成功は教員次第?

先日、ある私立中学校の英語科の先生から面白い自説をお聞きしました。

「中学生にとって「教科の好き嫌い」は、その教科を担当するその先生への好き嫌いに直結しています。」・・・というものです。真偽のほどは定かではありませんが、たしかに私自身の学生時代の経験上、そう言える面もあります。 「その科目が好きになれるか」どうかについては、生徒個人の興味・適性・意欲もあるでしょうが、その適性や好みは意外と、自分自身からではなく他人によって引き出されるケースも少なくありません。その先生によれば、「特に英語については、生徒の興味・適性・意欲を引き出したり、あるいはダメにしてしまうのも英語科先生の影響力が強い」とのことで、ご自身も中学生時代、立派な恩師にであえたからこそ、英語が好きになれたと後天的な理由を述べていらっしゃいました。 そうなると、「中学生・高校生の英語成績は英語の先生如何によって左右される」という解釈も成り立つような気がしてきます。もっと言えば、日本国民の英語力は、学校における教員の資質如何で決まる・・・とまでは言いませんが、少なくとも主要な要因になりうるのかもしれません。

その先生はさらに続けます。「本当に英語が好きな先生が生徒に英語を教えてあげないと、生徒が英語を嫌いになる可能性が高いでしょう。」そんなことでこの先生との有意義な面談を終え、校門を出た際に、思ったのは、近年物議を醸し出している「小学校の英語活動」の件です。子供達に英語を教える小学校の先生は、果たして英語が好きなのだろうか? もしかしたら嫌々教えているのではないか?

文科省は、早期の英語教育によって国民の英語力を向上させようとしています。しかし、一歩間違えると、早期のうちに子供の学習意欲をそいでしまう可能もあるのではないでしょうか? かつての国が進めた「ゆとり教育」は見事に失敗しました。今回の国が進める「小学校英語」だけは失敗させないで欲しいものです。

By |September 28th, 2012|Categories: Sagan Speak Editorial|Tags: , , , |0 Comments

日本の中の不思議な英語表現|結論の専門店で食事

私たち日本人が外国へ訪れると、
街の中で不思議で不適切な日本語に出会うことがありませんか?
同じように、外国人(この場合、英語のネイティブスピーカー等)が、
日本で不思議な英語表現に出くわすこともあるでしょう。
そこで、このコーナーではそんな例を挙げ、それに対する訂正案をご紹介します。
今回は、ある飲食店のガラスです。
英語で以下の様に書いてあります。

Have a meal freely. Please spend pleasant time. A Japanese daily dish and Western daily, a Chinese daily dish, a Viking, the conclusion specialty store, and pizza sandwiches.
自由で食べ物を取って下さい。快適な時間無くして。一つの和風と洋風の日常料理、中華日常料理、とバイキング、結論専門店とピザサンドイッチ。

まず、バイキング→“Viking”を供食方式の意味で用いるのは完全な和製英語であり、日本以外ではハワイや韓国の一部など、日本人を対象とした限られた店でしか使われていない表現です。英語で “食べ放題のレストラン”を言いたい時に buffet-style restaurant / all-you-can-eat buffet を使って下さい。そして “conclusion” の意味は “結論”ですが、もしかしたら”お結び”を言いたかったんでしょうね。そんな時は “sushi”と同じく”O-musubi”、 ローマ字で書くか、”Japanese rice ball” で書けば良いと思います。

英語ネイティブが下記の通り補正しました:
Enjoy a pleasant meal with our wide variety of food. We offer Japanese, Western and Chinese cuisine. We also have an all-you-can-eat buffet, an o-musubi (Japanese […]

Workends lends itself to Fridays

Hello, Hi, Hey, Konnichiwa, Ciao, Appakabar, Zaoan and a host of other ways to begin a letter with a greeting that I have yet to learn, so for the ones reading this newsletter that I have left out, which could potentially be thousands of people, all I can say is Excuse me, Sorry, Soz, Sumimassen, Mi dispiace, Maaf, duìbùqǐ, anyway enough of that, how are you all?

Well, I […]

By |September 28th, 2012|Categories: Stephen's Corner|Tags: , , , , , , |3 Comments

中国人と日本人の気質の差

最近、尖閣諸島をめぐる中国との外交問題が世間をにぎわせています。中国による領有権主張の根拠に疑義があることは確かですが、それにしてもここまで問題が発展し解決を困難にさせているのは、ひとえに両国の国民性の差が原因にあると思います。

2008年の北京オリンピック開催、2011年の世界第二位の経済大国へのランキングを通して、中国は現在、文治的な統治から法治的な統治への過渡期に差し掛かっています。いうまでもなく中国に建国以来、法律はあります。しかし、その運用が適切ではない面もあり、中国通の人に言わせると、中国にとっての法律とは、共産党政府が社会を管理するための単なる手段でしかないそうです。それはつまり、法が共産党を管理することはありえないことを意味しています。しかし、近年のインターネット社会によって、これまで横行していた共産党政府役人による不正蓄財・政治腐敗・癒着・収賄が明るみになるにつれ、中国に大国として相応しいような国家としての順法意識の必要性を迫らせることになって

きました。しかし、個人レベルで見ると、むしろ日本よりも「契約社会」といえる面すらあります。たとえば、中国人同士でトラブルになった際、モノを言うのは証拠書面だけであり、口頭での了解・応答・承諾が如何にいいかげんであるかを中国国民自らは熟知しています。

こうした法に対する形式的対応と実質的対応の違いこそが、中国人の気質を表しており、そこには2面性が存在します。

1つは、面子や体面というプライドを保つことの大切さです。言い換えれば、日本に対して挙げた拳を簡単に下ろすことができないという融通の効かなさであって、プライドのためなら犠牲はいといません。

もう一つは、反対に、体裁よりも実利を取る面です。具体的に言うと、反日デモに参加し、路上の日本車は壊しても、デモを撮影するために持ってきた自分の日本製一眼レフカメラを投げ捨てるような不利益は絶対にしません。そこにはプライドの維持は存在しないのです。これは実は、中国での英語教育でも同じことが言えます。

かつて、中国の学校における英語授業は、日本と同じように文法と語彙知識の解説に多くの時間を割いた形式的教育でしたが、ここ十数年前から英語としての実用能力を高めることで会話を中心に英語だけで授業をすすめています。中国人は、英語ができると国内市場での低収益ビジネスではなく、世界を股にかけたグローバルビジネスが可能となり国内型のビジネスに比べて確実に高収入につながると考えており、彼らの実利主義に沿った授業が機能しているのです。つまり、中国にとっての英語教育は、実社会で実際に使える英語を身につけることを目標にしたものといえます。そしてその個人の能力が人生での幸せをもたらすと考えられています。

一方、日本の英語教育を一言で表すと、「大学入試・検定試験のための英語教育」といえます。そのため、英語の実用性よりも、試験問題に対する高得点化が重視され、試験時点だけのその場限りの知識や暗記テクニックの習得に走りがちです。その意味で、日本の英語教育の目標は、実用的な英語の習得ではなく、いかにテストで高得点を取るかにあって、その結果として高学歴と高収入企業への入社によって、勤務先での人生が幸せをもたらしてくれると日本人は考えています。

実を取り実質的な経済利益によって直接的に幸せを享受しようとする中国人、名を取り形式的な序列的価値の中に身を置くことによって間接的に幸せを享受しようという日本人。

両国間の歴史認識以上に、この価値観の差が相互理解を難しくしているのかもしれません。

Too much hand traffic make pockets wear thin

Hi to all of you out there living in all the differently designed pockets that make up one very large pair of universal pants that we can all carry around something to mop our brows with, blow our noses on and wipe away the occasional flow of tears with; something that allows us to proudly renter what we locked up this morning before leaving for work, as well as […]

By |September 21st, 2012|Categories: Stephen's Corner||0 Comments

日本の中の不思議な英語表現|頭を踏まれないようご注意下さい

私たち日本人が外国へ訪れると、
街の中で不思議で不適切な日本語に出会うことがありませんか?
同じように、外国人(この場合、英語のネイティブスピーカー等)が、
日本で不思議な英語表現に出くわすこともあるでしょう。
そこで、このコーナーではそんな例を挙げ、それに対する訂正案をご紹介します。
今回は、階段にある注意看板です。
日本語と英語で以下の様に書いてあります。

Please be careful about a step in a head.
一つの頭に一歩踏むことに気をつけて下さい。
英語ネイティブが下記の通り補正しました:
Caution. Low ceiling. Please mind your head and watch your step.
単語リスト:
Caution:注意

ご意見・ご感想・質問などがございましたら、下のコメント欄にお書き下さい。
画像:Get up off the floor! | engrish.com
解説:渡邉健一 & Joel Henderson

Hanging onto and swinging on words

Hi to all out there and I hope this offering of blog finds you all extremely well and pumped up to the point where all that hope and optimism that you’ve been adding into that sweet milky libation you’ve been pouring onto your cornflakes or frosties in a morning is beginning to finally pay of for you.

I didn’t get a chance to really lay anything down last week in […]

By |September 14th, 2012|Categories: Stephen's Corner||2 Comments

日本の中の不思議な英語表現|"R"と"L" のミススペル集

私たち日本人が外国へ訪れると、 街の中で不思議で不適切な日本語に出会うことがありませんか? 同じように、外国人(この場合、英語のネイティブスピーカー等)が、 日本で不思議な英語表現に出くわすこともあるでしょう。 そこで、このコーナーではそんな例を挙げ、それに対する訂正案をご紹介します。 今回は、3つのミススペルを訂正します。

Fly (飛ぶ、ハエ) → Fry (フライ《料理》、揚げ物、揚げる)

Flog (《人を》むち打つ) → Frog (カエル)

Flesh (肉、果肉、肉体) → Fresh (新鮮な)
ご意見・ご感想・質問などがございましたら、下のコメント欄にお書き下さい。
画像:engrish.com
解説:渡邉健一 & Joel Henderson

日本の教育業界のグローバル化について

日本企業にとってのグローバル展開とは、端的に言うと何のことでしょうか? 次の2点が即座に考えられます。積極的な海外展開、そして海外売上比率の拡大。今やほとんどの業種の企業が模索するグローバル展開ですが、教育業も例外ではありません。

言うまでもなく、教育産業とりわけ塾業界にとって、顧客とも言うべき生徒数は、少子化によって減少の一途をたどり、将来の成長展望が望めない状況にあります。かつての順調な人口増を頼りに乱立していた進学塾も整理統合されてきましたが、それでも足りなくなる顧客を海外で確保しようとしています。

例えば、関西の学習塾大手の京進は、2009年に第一号となる日本語教室を広東省に開設したのを皮切りに2014年には10か所まで増やす予定です。現地の大学生や社会人を中心にした生徒数は、現在600名であり、京進が自主運営の教室以外にも、フランチャイズ展開も視野に入れ、顧客の増加と日本式の学習指導を現地に浸透させるようです。

関東の学習塾大手の市進ホールディングス(HD)も、香港、インドネシア、台湾など7カ国へ今年になって海外進出しました。日本で培ったノウハウを駆使し、きめ細かい指導や教材を武器にした学習塾ビジネス手法を持ち込んで、まずは現地の日系企業で働く社会人や日本に留学を希望する学生らを取り込み、最終的には現地人生徒をターゲットにした学習塾展開を模索するそうです。

しかし、疑問を感じるのが、日本語教育の将来性です。かつて世界的に優位だった日本の先端技術分野が今では衰退し、長びく不況と政治の不安定による外交力の衰えなどによって、世界の中における日本のプレゼンスが今後は確実に低下してきています。グローバル言語ともいうべき英語や、あるいは現在、世界経済をけん引する中国語への学習熱ならばともかく、世界的な日本語習得の需要には疑わしいものがあります。

これまで海外で成功を収めた日本の教育企業はなんといっても「公文式」ですが、そもそもの海外展開の経緯は偶発的なものでした、1974年のニューヨークでの教室の開設以来、海外在住する日本人子弟だけを対象に公文式指導を細々と始めていたところ、次第にその効果を知った現地の子どもたちへの直接指導へと変遷し、教材もローカライズさせながら、アメリカのある学校での公文式学習による学力向上を特集したテレビ放映を皮切りに、一大ブームが巻き起こり、現在までに、北米、南米、アジア・オセアニア、ヨーロッパ・アフリカで7800教室、275万人の会員を抱えるまでに成長したという、いわば偶発的なグローバル展開になったというだけのことで、日本で不足する生徒を補うためにグローバル展開した訳ではありません。日本の学習塾業界によるグローバル展開において、「強み」と称するのが、これまで日本で培ってきた教育サービスのクオリティーや教材類ですが、確かに丁寧できめ細かく、洗練されていること自体は否定しません。しかし、その優位性だけを頼りしていても、どれだけの期間持ちこたえられるのでしょうか?はるかに模倣と追随が困難だったはずの日本製家電製品の例のとおり、やがて同等の学習効果を低価格で提供できるような地元企業が出現によって、日本企業の独自性は失われます。そうなる前に、いかに現地で、ブランド力を構築できるかが重要ですが、公文式は特殊な例であって、特段の特徴が無い場合はそれは困難でしょう。

一足先に海外にまで進出した塾業界、同様に定員割れを起こし始めた学校業界も、何らかの形でグローバル展開を迫られています。私立大学や専門学校では、外国人学生の確保に前向きですし、現在論議されている秋入学制度の議論も一端を担っています。では、同じように定員割れに直面しつつある私立中学校・高等学校は、どうでしょうか? 大学や専門学校とは異なり、単純に足りない生徒数を外国人生徒で補うわけにもいきませんし、中学・高校で教える科目も日本の教育制度の中で厳重に定められた日本的内容なので、世界共通の科目というわけにもいきません。外からの生徒確保が見込めない以上、今後ますます貴重になっていく日本人生徒達を私立校同士で奪い合うだけの競争に終わるのでしょうか?  

By |September 14th, 2012|Categories: Sagan Speak Editorial||0 Comments

日本の中の不思議な英語表現|ご来店、誠にプレッシャーになります

私たち日本人が外国へ訪れると、
街の中で不思議で不適切な日本語に出会うことがありませんか?
同じように、外国人(この場合、英語のネイティブスピーカー等)が、
日本で不思議な英語表現に出くわすこともあるでしょう。
そこで、このコーナーではそんな例を挙げ、それに対する訂正案をご紹介します。
今回は、カフェのレシートです。
英語で以下の様に書いてあります。

We hope you will come again. That will be our pres(s)ure
またのご来店をお待ちしております。それが私たちのプレッシャーになります。

たぶん”Pressure”じゃなくて “Pleasure”を言いたかったんでしょうね。
英語ネイティブが下記の通り補正しました:
Thank you for coming. Please come again. または We hope to see you again soon.

で “Our pleasure” を入れなくても十分だそうです。

単語リスト:
pressure:プレッシャー, 圧迫
pleasure: 喜び, 楽しみ

ご意見・ご感想・質問などがございましたら、下のコメント欄にお書き下さい。
画像:No presure though… | engrish.com
解説:渡邉健一 & Joel Henderson